クラウドはデータ保存に適するのか? デジタルアーカイブとの比較 | 株式会社ワンビシアーカイブズ

クラウドはデータ保存に適するのか? デジタルアーカイブとの比較

2017.01.31  株式会社ワンビシアーカイブズ

 クラウドストレージとデジタルアーカイブは、どちらもデータ保管のためのサービスです。この2つのサービスの違いを明確に理解しておくと、企業データの適切な管理方法を把握することができ、最適なデータ管理を行うことができるようになります。

 クラウドストレージとデジタルアーカイブには具体的にどのような違いがあるのか?今回は2つのサービスの違いと選定時のポイントを解説していきます。

クラウドストレージとデジタルアーカイブの違い

 まずはサービスとしての違いについて明確にしておきましょう。

クラウドストレージ

 クラウドストレージとは、通常オンプレミス(PCや自社サーバ)に保存するデータを、インターネットを経由してサービス事業社が提供するクラウド環境に保存するためのサービスです。クラウドサービスを利用するメリットは、自社サーバを設置しないので運用管理コストを削減でき、かつローカル保存と同等に近い利便性を確保できることです。

 データの保存方法などは基本的にローカル保存と変わらず、かつ検索機能も備えているので必要なデータを必要な時に閲覧し、複数名で共有しながら同時に作業することもできます。そのため普段業務をしている時に、作業用のデータ保管スペースとして利用されることが一般的です。

デジタルアーカイブ

 一方デジタルアーカイブは、大量のデータを長期に安全に保存することを目的として保管しながら、オンラインでのアップロード、ダウンロードやファイルの検索を可能としたサービスです。

デジタルアーカイブについて詳細はこちらでもっと調べてください。

 クラウドストレージとデジタルアーカイブサービスの相違を、以下の表でまとめました。

クラウドストレージとデジタルアーカイブの比較

クラウドストレージ

デジタルアーカイブ

コスト

データの保存量に応じて増加するため、大容量データではコストが肥大化する

磁気テープを用いているためデータ容量あたりの保管単価が低く、特に大容量データ保管ではクラウドに比べて低コスト化できる

保存容量

サービス提供事業者の規定による

基本的に保存容量の上限はない

セキュリティ

サービス提供事業者の運用に依存する

高セキュリティの国内データセンターで物理的に保管する

長期保存

データに対応した読み取りソフトウェアが存在すれば利用可能。サービスが終了した場合、保存データの扱いはサービス提供事業者の運用に依存する。

磁気テープをコンバートすることで長期的に保存。仮にサービスが終了してもテープは残るのでデータを回収できる。

スピード

検索機能があればすぐに閲覧できる

保管しているデータをダウンロードする場合、ダウンロード可能となるまで最大3時間を要する

BCP

サービス提供事業者の運用に依存する

災害に強く都市部から離れたデータセンターでデータを保管。副テープを別の遠隔データセンターで保管することも可能。

コンプライアンス対応

サーバが海外にあるケースなど、ユーザの規程上利用ができないケースもある

磁気テープでの国内保管、高セキュリティ、災害対策など、高度な情報管理規程を有するユーザにも対応可能な仕様となっている

ビッグデータ活用

ビジネスインテリジェンスと連携していれば問題なく活用できる

大容量データを保存することはできるが、分析、解析機能との連携は現時点で実装していない

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選定時のポイントを解説

 クラウドストレージサービスとデジタルアーカイブサービス、データ保存を行いたいときどちらのサービスを選べば良いのでしょうか?ここでは選定時のポイントを解説します。

データの用途から利用するサービスを検討する

 クラウドストレージは日常的に使用するデータや、リアルタイムで閲覧する必要のあるデータ保存に向いたサービスです。

 それに対して、デジタルアーカイブは現時点では使用しないが、いずれ使用する可能性があり、法令を遵守するために保管しなければならないデータの保存に向いています。このようにデータの目的や用途によって利用すべきサービスが明確化します。

現在のデータ量を把握し、将来的な増加を予測する

 サービスを利用してデータ保存を行う際は、まず現在のデータ量がどれくらいあるのかを把握する必要があります。クラウドサービスとデジタルアーカイブ、どちらのサービスを利用するにせよ、データ量によって利用料が変動するためです。また、データは増加していくものなので、将来的なデータ量増加もしっかりと予測し、選定時の基準として盛り込んでおきましょう。現時点ではクラウドサービスの方が安価でも、2年後3年後にはデジタルアーカイブのほうが低コストといったケースも少なくありません。

データを維持するためのコストを把握する

 次に、長期的にサービスを利用した場合のトータルコストを把握します。初年度だけのコスト試算では、どちらの方が最終的に低コストで利用できるのかは未知数です。従って、5年10年と長期的に利用することを想定し、2つのサービスのコストを試算した上で比較すると良いでしょう。

多角的にデータの堅牢性を評価する

 もう一つの選定ポイントは、いかに堅牢性に優れたサービスを利用するかです。

 2011年の東日本大震災からBCP(事業継続計画)に注目が集まり、近年ではサイバー攻撃の増加により情報漏えいリスクへの意識が高まっています。こうした原因によるデータ消失や情報漏えいリスクは全ての企業が抱えている問題なのです。

データ保管にクラウドを用いる利便性とリスクの中立的評価 データ保管にクラウドを用いる利便性とリスクの中立的評価
重要データの管理とデジタルアーカイブ 必要なリスクマネジメント 重要データの管理とデジタルアーカイブ 必要なリスクマネジメント

データの種類や重要度によって使い分け

 クラウドストレージとデジタルアーカイブの違い、ここまでの解説で言えることは、データの種類や用途によって適合するサービスを使い分けることが大切ということです。全てのデータをクラウドストレージで保存してはセキュリティや災害リスクが増大し、保管コストも増加します。反対にデジタルアーカイブで全てのデータを保存しても閲覧頻度の高いデータ参照に時間がかかって運用コストが増加します。

 従って、データの種類や用途によって使い分けることが企業として賢い選択であり、コストと利便性、業務要件のバランスが取れたデータ保存が重要なのです。

まとめ

 クラウドストレージとデジタルアーカイブという2つのサービスは、違いを明確にすることで正しい選択と最適なデータ保存を可能とします。

 ワンビシアーカイブズでは情報資産でもある企業の大容量データを、磁気テープに記録して遠隔地保管することで低コストかつ堅牢性の高いデータ保存環境を提供します。また、高速なデータアップロード/検索/閲覧/ダウンロード環境を実現し、高度なデジタルアーカイブを実現しています。

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