データ保存における課題解決のカギ コールドストレージとは

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 コールドストレージという言葉を御存じでしょうか。仮想通貨流出事件で注目された仮想通貨用語であるコールドウォレットを、コールドストレージと称することもあります。しかし、本記事で紹介するコールドストレージは、データ量の急激な増加とデータ保存コスト上昇に対応するために、使用頻度が低い大量のデータ(コールドデータ)を低コストで長期保存する手段を意味します。
 この数年でコールドストレージは、企業・団体におけるデータ保存の課題解決策として注目されるようになっています。そして、ワンビシが提供している各種データ保存サービスも、コールドストレージとして企業・団体の効率的なデータ保存を支援するソリューションに分類することが可能です。

そこで今回は、コールドストレージの特徴や例を紹介するとともに、コールドストレージが企業・団体のデータ保存に役立つポイントを解説いたします。

コールドストレージとは

 コールドストレージとは、企業が保有する様々なデータのうち、使用頻度が低い・ゼロに近いデータを保存するためのストレージです。その特徴・要件として、大容量データを低コストで保存できること、データ増加に対応できる拡張性を備えること、長期保存に適することが挙げられます。一方で参照頻度が低いデータを対象とすることから、読み取り速度などの利便性は優先されません。
 コールドストレージに分類されるものとして、磁気テープ、長期保存用光ディスクのようなメディアの他、データアーカイブを目的とするオンラインストレージなどが挙げられます。例えば磁気テープは、テラバイト単位の大容量データを記録できる上に、容量あたりの価格も比較的安価です(最新規格のLTO8で1巻あたりの非圧縮時容量が12TB、1巻あたりの価格が約30,000円 ※価格は当社調べ)。また、数十年の長期保存にも耐えます。磁気テープは代表的なコールドストレージと言えるでしょう。

データ保存の課題解決のポイント

 一般的にデータが作成されてからの経過期間と使用・閲覧頻度は反比例関係にあり、作成されてから1年以上が経過したデータはほとんど使用されなくなるといわれています。しかし、使用しなくなったからといって削除して問題ないかというと、そのようなことはありません。経営資源としてのデータの価値向上や、コンプライアンス問題の発生などを背景として、使用しないデータでも長期間保存することが、むしろ一般的になっています。
 そして、企業が保有しているデータのうち、多くを占めるのが作成されてから期間が経過してほとんど使用されなくなっているが、様々な理由で削除できずに蓄積されたデータであると考えられます。これらのコールドデータを、ファイルサーバのように利便性が高い代わりに相応のコストも必要とするストレージで管理するのは、ストレージの容量不足を招き、容量確保のためのストレージ増設コストを浪費することにもつながります。
 保有するデータを、頻繁に使用するデータと使用することがほとんどなくなったコールドデータに分けて、コールドデータはコールドストレージに移すことが、ストレージ容量不足やコスト増加の解決策になります。コールドデータをコールドストレージに移すことによって、ファイルサーバなど利便性が高いストレージの容量を空けることができます。そして、コールドデータの増加にはコストの安いコールドストレージを用いて対応することにより、コストの抑制にもつなげることが可能です。

まとめ

 今回は企業・団体におけるデータ保存の課題解決策となり得る、コールドストレージの特徴や例について紹介いたしました。ストレージの構成にコールドストレージを組み込むことは、データ量が増加を続けてその価値も高まっている今の時代において、スタンダードなデータ管理施策となっています。もしデータ量の増加や保存期間の長期化によって、リソース不足やコスト負担の問題が顕在化しているようであれば、コールドストレージが解決に役立つはずです。
 ワンビシアーカイブズではコールドストレージとして利用いただけるサービスで、お客様のデータ管理を支援しています。ご興味があれば、サービス紹介ページもぜひご覧ください。

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