クリアファイルはカビる?書類保管のカビ対策

  • 書類
  • 湿気対策
  • 見読性の担保
日々仕事を行う上で、よく使われているクリアファイル。外出時の書類の持ち運びや仕掛中の仕事の書類をまとめておくのにとても便利ですよね。ただし、クリアファイルに入れたまま書類を長期保管するのは、ちょっと待ってください。書類の整理や分類に便利なクリアファイルですが、実はカビることがあるんです!クリアファイルはカビが生えにくい素材でできていますが、実は書類の保管に使うとカビが生えて書類を劣化させる原因になります。なぜだかわかりますか?この記事ではその理由や対策をご紹介します。
書類にとって快適な環境で保管します!

1.書類管理の大敵カビ

書類を保管・管理するために気を付けないといけないことはたくさんありますが、見逃しがちな点が書類自体の劣化に関する対策です。クリアファイルに入れたまま書類を箱詰めして、書類や倉庫に置いていませんか?長期保管している書類を久しぶりに閲覧しようとしたら、カビてしまっていた・・・なんてことは何としても防ぎたいですよね。オフィスにカビを持ち込むことになってしまい、労働環境としてとても不適切です。カビも含めなるべく紙が劣化しないように保管方法に気をつけなければいけません。

書類にとって快適な環境で保管します!

2.カビってなんで発生するの?

1)書類に発生するカビの種類

カビ全体の種類は3万種を超えており、地球全体の微生物の30%以上を占めているとも言われています。

書類に影響を及ぼすものだけでも、100種類以上確認されています。私達が古い本などでよく目にする茶褐色の斑点(黄色っぽい丸いシミ)も紙にできる代表的なカビの一つです。カビは、そもそも真菌類の一種であり、周りの環境から栄養を吸収します。そのため、書類にカビが生えるということは、その部分の構成物質が分解・破壊されカビになってしまっているともいえます。

その他、書類保管に関連するカビとしては、書類を収納しているビニール製のバインダーや、クリアファイルなどにも白カビ・青カビなどが発生することがあります。

2)カビが発生する要因

 カビの発生要因をまとめると、以下の4つになります。

    ① 湿度(60%以上)

    ② 温度(20~30度くらいの快適な温度)

    ③ 汚れ(汚れやホコリ、人のフケなども)

    ④ 酸素(空気に触れることで活性化)

カビがよく発生する場所として思いつくのが、湿気の多い場所ですよね。また、カビの発生しにくい環境でも、時間をかけてゆっくりとホコリなどを栄養源として育っていきます。発生要因のうち、温度、酸素は私達にとっても必要不可欠であり、コントロールがしにくい要素となるため、特に汚れ湿度について対策をたてる必要があります。

書類にとって快適な環境で保管します!

3.クリアファイルがカビるメカニズム

1)クリアファイルって何でできてるの?

クリアファイルは、ポリプロピレンというプラスチック素材が広く用いられています。強度が強く、吸湿性がないプラスチック素材で、耐熱性も優れています。

ポリプロピレンは、クリアファイルの他にも家電製品や文房具、自動車用のパーツ、おもちゃやスポーツ用品など皆さんが普段使うものに幅広く利用されています。

2)ポリプロピレンってカビやすいの?

答えは「いいえ」です。

ポリプロピレン自体は、元々カビに強い素材といわれています。ではなぜクリアファイルがカビてしまうのでしょうか。

実は、クリアファイルの密閉性がカビを引き起こすのです。

周りの空気が温かく、ポリプロピレンの温度が低い場合に、結露が発生しやすくなります。これはクリアファイルの表面にも内側にも起こる可能性があり、中の物を長期保管する場合は、劣化しやすいという弱点があります。

湿度の高い状態で長期的に密閉された結果、クリアファイルや紙自体にもカビが生えてしまうという恐ろしい事態を引き起こすのです。

また、クリアファイルや書類に付いたホコリや手垢もカビの大好物となるため、注意が必要です。

白カビの生えたクリアファイル

80dd175f9f0059ea88fa71275b42e612778fe61f.jpg

書類にとって快適な環境で保管します!

4.書類をカビさせないためには?

日本ではあまり意識されていませんが、実は海外では長期保管にクリアファイルを使用することはほとんどないそうです。

書類の長期保管には、紙や木の材質で保管用に配慮されているファイルや箱が向いています。紙は水分を吸ったり吐いたりする機能(調湿作用)を持っているので、結露が起こりづらくなります。

ただし、水分の調湿が繰り返され続けると紙自体の劣化の原因になるため、重要な書類は、湿度が一定の状態での保管が望ましいのです。特に地下書庫など湿度の高い環境で長期間保管するのはおすすめできません。

書類にとって快適な環境で保管します!

まとめ

クリアファイルにカビが生えるメカニズムについてお分かりいただけたかと思います。そうならない為にも、通気性の良い環境で紙ファイルを使って書類を保管しましょう。

もし、環境の整った保管場所の確保が難しい場合、書類保管を専門に扱っている会社に委託することもおすすめです。当社では、書類保管サービス「書庫探」のほか、長年のノウハウを生かしお客様の様々なニーズに対応するソリューションをご用意しております。現行の文書管理についてお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

執筆者名プロフィール

執筆者名 ブログ担当者

株式会社NXワンビシアーカイブズ 

お問い合わせ

ご不明な点やご要望などお気軽にご連絡ください。

お問い合わせフォームはこちら

お電話でのお問い合わせはこちら

03-5425-5300
営業時間
平日9:00~17:00

RECENT POST「目的別 : BCP対策」最新記事

RECENT POST「サービス別 : 書類保管」最新記事

RANKING TOP3 ランキング上位記事

検索する
業種から探す
目的・課題から探す
サービスから探す

お問い合わせ

ご不明な点やご要望などお気軽にご連絡ください。

お問い合わせフォームはこちら

お電話でのお問い合わせはこちら

03-5425-5300
営業時間
平日9:00~17:00