RPA&電子契約を活用した業務効率化セミナー(前編)

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2019年10月30日(火)主催:株式会社ワンビシアーカイブズ、GMOクラウド株式会社、共催:NTT東日本、キヤノン電子株式会社、GMOグローバルサイン株式会社、協力:日本通運株式会社にて、「今だから聞きたい2つの最新技術!~RPA&電子契約を活用した業務効率化セミナー~」を開催いたしました。

RPAを用いた生産性向上

はじめに、NTT東日本東京事業部の天野様、浅野様から、「『おまかせRPA』と用いた生産性向上」というテーマにて講演していただきました。

働き方改革とRPA

政府は「働き方改革」を推し進めることで、「1億総活躍社会の実現」を目指しております。人口減少&少子高齢化に伴う「生産年齢人口の減少」という問題を背景に労働生産性などが課題となる中、長時間労働の是正や多様な働き方の実現に向けた解決策が求められております。

RPAは、2015年頃から海外で普及し始め、2016年末から日本で認知され始めました。2018年からは、「働き方改革」を契機として、さらに認知度が高まっております。

RPAを用いた生産性向上株式会社NTT東日本 浅野 愛美様、天野 貴浩様

RPAの得意分野と導入効果

RPAとは、これまで人間のみが対応可能と想定されていた作業を人間に代わってプログラムが行うものです。RPA導入により削減効果を見込める業務は、大きく分けて5種類ございます。

  1. データ入力・登録作業:Excel等に記載された内容をAccess等の自社システムに入力(登録)する業務
  2. データ集計・加工業務:データを指定通りに集計・加工し、定量的な解析結果として成形する業務
  3. データチェック:対象データを、別のデータリストと突合し、適正判定・消込を行う業務
  4. システム間データ連携:システム連携されていない異なる2つのシステム間を(RPAにより)情報流通させる業務
  5. WEB情報収集業務:指定条件の情報を、定期的にWEBサイトから収集・蓄積する業務

これらの業務をRPAで代行することにより、処理速度と品質を同時に向上させ、精神的負担の軽減も期待できます。NTTデータの提供する「WinActor」は、2018年頃から急速に普及し、今年度末に5,000社に到達する見込みです。プログラミング未経験者でも理解しやすいRPAツールなので人気です。

NTT東日本が提供する「おまかせRPA」はWinActorをエンジンに使用しており、企業規模を問わず、導入可能なサポート体制とプランにてご提供しております。

金融業界の事例では、主に窓口業務などで利用しております。手書きの申込書等の紙データを電子化し、社内システムに投入する作業を自動化しております。紙に書いてある文字を読み取って電子ファイル上のテキストに変換する仕組みである「AI-OCR」を併用すれば、紙のデータ化を含めて入力作業を自動化できます。

これらのツールで業務効率化(=コスト削減)を進め、高付加価値業務へのリソース投入を行えば、生産性向上による働き方改革の実現につながります。

RPA導入を加速するための適性診断

次に、キヤノン電子株式会社情報システム研究所情報セキュリティ研究部の四柳様から、「RPA導入を加速する適性診断サービス『AML Brown』のご紹介」というテーマにて講演していただきました。

RPA利用における課題

当初から挙げられてきた課題としては、①スキル人材不足と、②ルール策定が困難である点が認識されておりましたが、実際に導入が進む中で浮かび上がってきたのは、③適用業務の選出(業務棚卸が大変)と、④導入成果の算出(定量的な作業時間測定が大変)です。誰が、いつ、どのくらい、これらの業務を行っているか、正確に把握することは困難でした。

そこで提案したい解決策が「SML Brown」というサービスで、パソコンのマウスやキーボード、アプリケーションなどの操作ログを記録し、RPAの対象候補となるルーチン業務を検出し、レポーティングいたします。マウスやキーボード操作の有無を判定し、PCのアプリケーション操作を正確に把握できます。

例えば、データのコピー&ペースト繰り返しについて、「特定のウィンドウを繰り返し切り替える操作」を操作ログから自動的に検出いたします。

キヤノン電子の取り組み事例として、調査対象1,881人をログ分析したところ、53人が「ルーチン業務」の頻度が高いユーザー(年間換算コスト20万円以上)であると分かりました。各拠点を回り、ログ分析の結果を示しながら、RPAに適した操作(人の判断等を要しないもの)であるのか、業務内容を確認・ヒアリングを行い、22業務のRPA化検証対象を決定いたしました。ログ分析から対象から決定まで約1ヶ月という短期間で対象業務を選定できました。

RPA導入を加速するための適性診断キヤノン電子株式会社 四柳 敬志様

検出されたルーチン業務とSMLサービスの位置づけ

基幹システムとExcelの反復や長時間操作など、Excelを利用するルーチン業務が最も多く検出されました。

SMLは「操作記録ソフト」で、パソコン操作をログ記録⇒ログから業務パターンを分析⇒ルーチン業務を検出します。一方、RPAは「操作実行ソフト」で、ルーチン業務を自動化⇒人間の操作不要⇒業務生産性アップいたします。記録が得意なソフトと、実行が得意なソフトを組み合わせることで効果を最大化していきましょう。

(後編に続きます)

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