宮内宏弁護士が解説!電子契約セミナー「電子契約の法的有効性とメリット」(GMOクラウド様との共催セミナーレポート)

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2019年3月29日(金)、当社は電子契約サービス「WAN-Sign」(ワン・サイン)をリリースしました。しかし電子契約を実際に導入して「法的に問題がないのか」「どういう仕組みなのか」不安に思われる方が多いと思います。
リリース前に先立つ3月15日(金)、これらの疑問を解消すべく、IT法務に詳しい宮内 宏弁護士(宮内・水町IT法律事務所、第二東京弁護士会所属)をお呼びし、GMOクラウド株式会社様およびGMOグローバルサイン株式会社様と共催にて電子契約に関するセミナーを開催しました。
ここでは弁護士の視点から電子契約などの電子取引の仕組みと法的有効性についての解説セミナーでの模様を一部ご紹介いたします。

電子契約導入のお悩みをWAN-Signが解決します

セミナー概要

今回はIT法務をご専門とする宮内宏弁護士を講師としてお呼びし、GMOクラウド様と共に電子契約などの電子取引の仕組みと法的有効性についてわかりやすく解説していただきました。

宮内宏弁護士は、工学部出身という弁護士としては異色のご経歴の持ち主で、電子契約や電子文書の法的有効性確保、電子帳簿保存法対応、IT関連紛争など、企業法務からIT法務にかけて豊富な実績があり、電子委任状法の制定、電子署名法施行規則改訂等の電子取引関係法令の法制度整備等にも参画した実績もお持ちの方です。
そんな実績を持たれる宮内宏弁護士に法的要件を交えた電子契約の解説を頂き、その法的要件を満たしたWAN-Signの仕組みなどをGMOクラウド様に解説いただいた後、WAN-Sign特有の機能について解説したセミナーとなりました。
おかげさまで募集開始から早々に即日満席のお申込みをいただき、電子契約への関心の高さがうかがえました。

概要

〈テーマ〉 電子契約の法的有効性とメリット

〈主催〉 株式会社ワンビシアーカイブズ

〈共催〉 GMOクラウド株式会社GMOグローバルサイン株式会社

〈プログラム〉

  1. 【特別講演】電子契約の法的有効性について(弁護士宮内宏様)
  2. 電子契約の仕組みとメリット(GMOクラウド)
  3. たった2か月のリリース前プレセールスで30社集めた電子契約サービスとは?(ワンビシアーカイブズ)

〈講師紹介〉

宮内宏弁護士(宮内・水町IT法律事務所、第二東京弁護士会所属)
http://www.miyauchi-law.com/index.html

〈会場〉 渋谷セルリアンタワー GMOクラウド・東京本社 セミナールーム

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特別講演 電子契約の法的有効性について

特別講演 電子契約の法的有効性について

講師の宮内宏弁護士は、『電子契約の教科書』(日本法令、2017年)という本を出されています。講演では、①契約書は電子化可能か?、②電子契約書の訴訟での取扱い、③電子契約の利用事例、④最近の動向、という4つの観点から契約書の電子化や電子契約について解説していただきました。ここではその内容を少しだけご紹介します。

法令で「書面」「文書」等であることを要求する旨の条項がない限り、契約書をはじめとする書類の電子化は可能です。また、実際の契約の場面で「書面」が要求されることは少なく、多くの契約は電子化が可能とのことでした。

(参考)電子化が認められていない契約書例

  • 定期借地契約借地借家法22条
  • 定期建物賃貸借契約借地借家法38条1項
  • 投資信託契約の約款投資信託及び投資法人に関する法律5条
  • 訪問販売、電話勧誘販売、連鎖販売、特定継続的役務提供、業務提供誘引販売取引における書面交付義務特定商品取引法4条 など

電子契約の訴訟での取扱いですが、電子契約に伴って使用される「電子署名やタイムスタンプの有効性を論じた判例はない」とのことです。ただ、紙での契約の場合は実印と印鑑証明書で真正性が担保されるわけですが、電子署名やタイムスタンプはこれと同様の効力をもつので、その真正性が争われることはまずないそうです。

電子契約は今建設業、購買部門、銀行などのセキュリティが厳しい業界でも導入は進んでおり、最近では総務省がタイムスタンプの法制度の検討を開始しているなど、そのメリットは徐々に社会に認識されつつあるそうです。

講演の最後にしめくくりとして述べられた、「電子署名は印鑑よりはるかに安全・安心です」という力強いお言葉が、大変印象に残りました。

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電子契約の仕組みとメリット(GMOクラウド)

次に、GMOクラウド様からWAN-Signの基盤となる電子契約サービス「Agree」のデモを交えながら、電子契約の仕組みとメリットについてお話しいただきました。/p>

そもそも電子契約とは、従来、紙に印鑑で押印して取り交わされていた契約書に代わって、電子データに電子証明書で電子署名することで、書面による契約と同様の証拠能力をもつ契約です。

電子契約の場合、印紙税や契約書の郵送費・保管費用が不要となるため、契約締結・管理に関するコストを大幅に削減することが可能となります。また、製本や郵送等の作業を省けるため、契約スピードが劇的にアップします。

さらに、契約手続きが可視化されるため、契約の締結漏れ、解約・更新漏れを防止し、コンプライアンス強化を図ることも可能となります。

その他電子契約のメリットについては弊社からも詳しく解説しているブログがございます。

参考記事:電子契約とは?4つのメリットを解説

電子契約の仕組みとメリット(GMOクラウド)

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たった2か月のリリース前プレセールスで30社集めた電子契約サービスとは?(ワンビシアーカイブズ)

最後に当社から、3月29日にリリースした電子契約サービス「WAN-Sign」のご紹介をさせていただきました。

「WAN-Sign」は、GMOクラウド様の電子契約「Agree」に契約管理機能とセキュリティ機能を追加してご提供する電子契約サービスです。「Agree」の締結機能に創業以来当社で培った書類管理ノウハウを加え、電子契約と書面契約の一元管理機能や内部統制上必要な機能を強化しております。認証局をグループ会社に持つことで実現できる安心のセキュリティ体制と使いやすい設計を持つ電子契約「Agree」に管理機能を強化することで、契約書のペーパーレス化に取り組みたいけれど、過去の書面契約書管理に困っている方のための電子契約サービスの提供が可能となりました。

文書管理のしやすさと安心の電子契約が融合したことによる取引のスピードアップとセキュリティ面が評価され、おかげ様で2019年3月のリリース前から内諾を頂戴するなど、高い評価を頂いております。

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おわりに

契約締結方法が変わることで不安な法的効力、電子契約の仕組み解説セミナーは以上のプラグラムをもって終了しました。いかがでしたでしょう?開催を通じて私たちも電子契約の注目度を実感した次第です。

これからも電子契約という「新しい契約のカタチ」の普及に努めていきたいと思います。なお、この電子契約セミナーは、GMOクラウド様と共催で引き続き開催していく予定です。もしご興味がございましたら弊社宛までお問い合わせください。

また、自社や業界における「○○契約の電子化は行えるの?」などのお問い合わせも受け付けております。

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