
こんにちは。自由にカスタマイズできる、新しいデータマネジメントシステム「WAN-RECORD Plus®」を提供するNXワンビシアーカイブズです。
現在多くの企業が「生産性向上」「業務効率化」に取り組んでおり、その流れでコア業務、ノンコア業務という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。コア業務とノンコア業務を切り分けることは業務改善や生産性向上を行う上で非常に重要です。
本記事ではコア業務とノンコア業務の意味とその関係性を解説していきます。
コア業務とノンコア業務の特徴を整理していきましょう。
コア業務 | ノンコア業務 | |
企業活動への影響 | 利益を生むための直接的な業務 | コア業務を支援する業務 (直接的に利益を生まない業務) |
難度 | 高 | 低 |
業務形態 | 非定型業務 | 概ね定型業務 |
判断基準 | 専門的な判断基準 | 定型的な判断基準 |
コア業務は主業務とも言い換えられており、利益を生む直接的な業務である難度も高い業務です。コア業務の成果が企業成長に直結するため、企業としては多くのリソースを投入して取り掛かりたい業務を指します。それに対しノンコア業務は副業務と言い換えられ、コア業務の支援業務になります。
例えば人事でいうと『採用活動』はコア業務、『入社の書類手続き』がノンコア業務にあたります。経理でいうと『業績管理』はコア業務、『請求書の発行や支払い手続き』がノンコア業務です。イメージはつきましたでしょうか?
本来企業としてはコア業務だけにリソースを集中したいところですね。ノンコア業務は業務上に専門的な知識による判断が必要のない、マニュアル化しやすい定型的な業務が多いこともあり、コア業務の方が優先的に考えられることが多いかもしれません。
しかしながらノンコア業務も企業活動を行う上では必要不可欠なもので、優先順位が低い作業というわけではありません。ノンコア業務が上手く回らないと肝心のコア業務にも影響してしまいます。
コア業務とノンコア業務は兼任されていることが基本的です。このノンコア業務の作業量は通期で一定ではなく、時期による変動が大きくあることが多いです。繁忙期にはコア業務を圧迫することもあります。
例えば前述した経理部でイメージしていきましょう。経理部のコア業務は「業績管理」です。しかし経理部は月末月初に請求書発行・支払い・それに伴う各所とのメールのやり取りの作業が集中し、数日それに忙殺してしまうことがあるかと思います。
本来は業績の状況を見て適切な対処をしたくても、この請求対応には期日があり、またこの作業にミスがあった場合業績にも影響を及ぼすことになります。そのため優先順位を上げて作業しなければならなくなってしまいます。
そのため本来コア業務に集中したいと考えている人材も、ノンコア業務に時間を圧迫されてしまうことはよくあります。
ではコア業務専任の部署や専任者を作れば解決する話なのでしょうか?これもまたノンコア業務の作業量の問題で難しいところがあります。
ノンコア業務は利益に直接関係しない定型業務だとしても、ミスがあった場合は企業活動に影響を及ぼしかねない、優先度は決して低くない業務になります。繁忙期に要員不足で決められた期日が守れないなどのエラーが起きてはならないため、リソースを繁忙期に合わせて分配しなければならなくなり、コア業務に専念できる人材不足などが起きてしまいます。
今度は業種で考えてみましょう。銀行のコア業務の一つに「新規預金口座を作ってもらう」ことがあるかと思います。この預金口座を作ってもらう際にお客様が記入・提出した口座開設関連用紙の処理は、ノンコア業務にあたります。この用紙を適切に処理して新規預金口座が無事開設となります。
例えばこの開設が当初1週間の予定だったのに、多忙が理由で1ヶ月に伸びるとなったらいかがでしょう?せっかく口座を作ったとしても、開設までに時間がかかりすぎて口座を活用する気力が無くなってしまう可能性があります。
このような事象が起きないよう、ノンコア業務であっても繁忙期に合わせたリソース分配をしなければならないと苦労している企業は少なくありません。
ノンコア業務は利益に直結しないまでも優先度の高い業務もあるため、多くの企業がノンコア業務の効率化を行い、コア業務へのリソース集中を検討しています。
では具体的にノンコア業務の改善方法について紹介します。
まずは業務のシステム化があります。例えば経理部の経費管理を一元的に管理する経費管理システムや、人事部の情報管理を一元的に管理する人事管理システムなど、コア業務とそれを保管するノンコア業務を集約してシステム化することで、業務効率は上がり、生産性の向上が見込めます。
また最近は契約合意から契約締結作業を簡素化する電子契約システムや、移動コストや場所確保まで手間を削減できるWeb会議システムなど、ノンコア業務を簡素化するシステムも多く開発されています。
前述しましたが、ノンコア業務は専門的な判断が必要ない定型業務が中心です。パソコン処理のノンコア業務についてはRPAを導入する選択肢もあります。
RPAとはロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)の略称であり、これまで人間のみが対応可能と想定されていた作業、もしくはより高度な作業を、人間に代わって実施できるルールエンジンやAI、機械学習等を含む認知技術を活用して代行・代替する取り組みです。(日本RPA協会より) つまりシステム間の処理やパソコン上で人の手を介して行ってきた定型作業を自動化することができます。
システム開発と違い、RPAは専門的なプログラミング言語を知らなくても導入できるツールです。作業の判断基準が明確で、基本的に設定された順番通りに行う作業であれば専属エンジニアがいなくても導入することができます。
今まで上げてきた方法はすべてデジタル技術を活用したノンコア業務の効率化方法ですが、すべての作業でアナログ媒体を全く介さず、デジタルで完結することはほとんどありません。
システムを導入してもまた新たな作業は発生しますし、RPAで自動化するにしてもRPAで作業するまでの工程は必ず人の手が必要になります。
そこでBPOを活用するという手段を紹介します。
BPOとはビジネス・プロセス・アウトソーシング(Business Process Outsourcing)の略称で、企業のビジネスプロセスを一括して委託するアウトソーシングの一種です。アウトソーシングは短期的に簡易的な作業を外部委託していくイメージに対し、BPOは長期的にビジネスプロセスを一括して外部委託していきます。また長期的にビジネスプロセスを委託されるため、プロセスを理解し、時にはフローを見直して業務の効率化や適正化を共に図っていく協力関係が築けるもの特徴です。
アウトソーシングは現在3つの種類があると言われています。
PUSH OUT(プッシュアウト)型 | ADD ON(アドオン)型 | BUY IN(バイイン)型 | |
特徴 | 業務の1部タスクを外部委託 | サービス品質や効率の向上を目指した外部委託 | 既存サービスに新たな価値を生む外部委託 |
効果 | 単純なコスト削減 | ノンコア業務の品質・効率性向上 | コア業務の強化 |
アウトソーシングの中でもBPOと言われるのはADD ON型、BUY IN型のようにノンコア業務、コア業務の強化につながることを指します。
ADD ON型は納期の短縮やサービス品質の向上を目指して外部委託する方法です。現状の業務プロセスからの改善が必要になるため、その業務の専門家に委託することになります。
例えばメーカーが販売促進のための商品パンフレットを制作する際に、パンフレット制作会社にデザイン・写真撮影などのすべてを委託するのがこれにあたります。また総務部門が支店への備品発注をする際に、オフィス通販会社に準備、発送手配などのすべてを委託する、といった流れもADD ON型にあたります。
対してBUY IN型は既存サービスに新たな価値を付加するなどで生産性の向上を目指して外部委託する方法です。ADD ON型はその分野の専門家を委託することになりますが、BUY IN型は現状のコア業務も理解した委託先に企画・戦略・実行を任せる形になります。
例えば自社の売上向上のために、営業代行サービスへ商談作成のためのターゲット選定、営業トークスクリプトの作成などのすべてを委託するなどがこれにあたります。
NXワンビシアーカイブズは企業の情報資産を管理するセンターを持ち、長年のサービスで培った情報管理ノウハウを保有しています。紙や電子書類に関わらず、情報を適切に処理・活用し業務の最適化を支援いたします。
近年DX推進に取り組む企業の多くいらっしゃいます。DXはデジタル技術と社内にあるデータを活用して新たな価値を創造することです。そこで課題になるのが社内にある紙などのアナログデータをデジタル上で活用する方法です。
NXワンビシアーカイブズではそのような課題をお持ちのお客様の支援を行っておりますので、何かお困りごとがありましたらご相談ください。
企業の業務には利益に直結するコア業務と、コア業務を支援するノンコア業務とで分かれています。企業価値を高めるためにはノンコア業務を効率化し、コア業務にリソースを集中することが大切です。ノンコア業務の効率化には「システム導入」「RPA導入」
「BPO活用」と方法がございます。
どのような効率方法がいいのかについては、まず効率化したい業務の目標をどこに置くかによって変わってきます。業務効率化の目標設定についてもこちらのブログでも解説しておりますので、ご覧ください。
NXワンビシアーカイブズは業務効率化に最適なデータマネジメントシステム「WAN-RECORD Plus®」を提供しております。是非ご検討ください。
執筆者名 ブログ担当者
株式会社NXワンビシアーカイブズ
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