CROSS TALK

(WAN-Signプロジェクト座談会)

Vision

すべてが新たなチャレンジ。
WAN-Signの成功を通して、
会社全体をさらに進化させたい。

昨今のコロナ禍の影響もあり、ビジネスの現場ではDX(デジタル・トランスフォーメーション)がいっそう進展しています。そのなかで特に市場が急拡大しているのが、オンラインでビジネスの契約を締結する「電子契約」。NXワンビシアーカイブズは、この社会の流れをいち早く捉え、2019年に電子契約サービス「WAN-Sign」をリリースしました。すでに主力事業へと成長しつつあるこのWAN-Signに関わる4人のメンバーに、サービス開発の経緯や、いまの仕事の醍醐味などについて語りあってもらいました。

  • 大川 洋史

    データ・ソリューション推進部
    WAN-Sign事業推進グループ長

    大川 洋史Hiroshi Okawa

    2008年入社 経営学部卒

    入社後は営業に配属となり、金融業界を担当。その後マーケティング機能の重要性を提言し営業開発部を立ち上げ、Webマーケティングを実施した後、WAN-Signの企画と事業化を推進。

  • 梅木 彩

    データ・ソリューション推進部
    WAN-Sign事業推進グループ

    梅木 彩Aya Umeki

    2006年入社 社会学部卒

    入社後、情報サービス部でお客様へのシステム提案などに従事。この間、二人の子供の出産を経験する。2017年に営業開発部に異動し、WAN-Signの立ち上げから関わる。

  • 吉田 恵美

    データ・ソリューション推進部
    WAN-Sign事業推進グループ

    吉田 恵美Megumi Yoshida

    2011年入社 工学部卒

    入社後、情報サービス部に配属となり、NXワンビシアーカイブズが提供する各種情報サービスのITインフラの設計構築を担当。2020年aWAN-Signの事業推進に参加。一児の母。

  • 福場 貴

    データ・ソリューション推進部
    WAN-Sign事業推進グループ 課長

    福場 貴Takashi Fukuba

    2018年入社 調理師科卒

    調理師免許を持ち、かつてサービス業に携わっていた異色の経歴。IT業界に転身した後、SEとしてキャリアを重ねてNXワンビシアーカイブズへ転職。2020年からWAN-Signの事業推進に参加。

Theme 01

既存事業を脅かす新技術?いや、実はそれは大きなチャンスだった。

既存事業を脅かす新技術?いや、実はそれは大きなチャンスだった。

梅木

この「WAN-Sign」は、大川さんが企画して実現したサービスなんですよね。

大川

ええ。私は入社以来、金融機関向けデータ・ソリューションの営業を担当していたのですが、ある時、お客様から「これから電子契約を導入するので、申し訳ないがNXワンビシアーカイブズで保管してもらう契約書は減っていく」という話が突然あったんです。「電子契約」という言葉を聞いたのはその時が初めてでしたが、何かNXワンビシアーカイブズの事業を脅かす技術が現れているようだと危機感を持って……それが2016年のことでした。

梅木

その翌年の2017年に、大川さんが主導して「営業開発部」が新たに設けられ、私もメンバーの一人に選ばれてWAN-Signの立ち上げに参加しました。

大川

その頃、私は社内でマーケティングの機能が弱いことに問題意識を覚えていて、経営陣に「マーケティングの専門組織を作るべきだ」と訴えていたんです。すると、役員から「やってみなさい」と機会を与えていただき、営業開発部のリーダーを任されることに。

大川 洋史 大川 洋史

福場

NXワンビシアーカイブズは、キャリアに関係なく、やりたいことをアピールすればチャレンジさせてくれる文化ですよね。

大川

そうなんです。その営業開発部で「ペーパレス」についての市場調査を開始し、外部のセミナーなどに参加して情報収集するうち、すでに「電子契約」の技術を持っていたGMOインターネットグループと出会ったんですね。私としては、電子契約が普及すればNXワンビシアーカイブズにとって脅威になると思っていたので、GMOの方に「うちの会社が潰れるような技術ですよね」と率直に話したら、「そんなに簡単な話ではない」と。すべての取引を電子契約に置き換えるのは非現実的で、書面での契約もやはり残る。企業のお客様も、電子契約と紙の契約を並行して運用したいと考えられていて、デジタルだけでは対応しきれないとのこと。アナログな紙の契約書の管理はNXワンビシアーカイブズの得意分野であり、これと電子契約を組み合わせれば、他にはないサービスが提供できる。これは大きなチャンスだと感じて、GMOをパートナーに新しい電子契約サービスをすぐ立ち上げたいと経営陣に提案したところ、すぐに承認されて実現へ動き出しました。

吉田

当時、私はまだWAN-Signには関わっていなかったのですが、大川さんが社内のいろんな方々を巻き込み、新しいことにチャレンジしようとされているのを見て、個人的にワクワクしていました(笑)。

梅木 彩 梅木 彩

NXワンビシ
アーカイブズの強み

「紙の契約書管理」

GMOインターネット
グループが持つ

「電子契約の技術」

新たな価値が生み出せるはず!

Theme 02

商品のマーケティングも、お客様へのコンサルティングも、すべてゼロから。

商品のマーケティングも、お客様へのコンサルティングも、すべてゼロから。

大川

WAN-Signの企画開発は私がプロジェクトリーダーを務め、社内の営業部門やシステム部門、業務部門などのリーダークラスの方々から「どんなサービスにすべきか」という意見を募り、それを集約する形で商品化を進めていきました。さらに、私としてはWAN-Signをリリースするにあたって、セールスのプロセスそのものを革新したかった。とにかく人海戦術でお客様にアプローチし、売れる人は売れるという属人的な営業活動は、やはり非効率。Web上でプロモーションし、そこから見込み客を獲得して商談に繋げ、営業担当が成約していくというプロセスを確立して、セールスを仕組み化したかったんです。このWebマーケティングの仕組みは、WAN-Signをリリースする前に、「書庫探」という書類保管のパッケージサービスをリリースした際に、梅木さんにゼロから作ってもらいました。

梅木

すべてが未知のチャレンジでした。Webマーケティングのノウハウが社内になかったので、外部の専門家の方の力も借りて、サービスサイトを制作し、そこでサービスの内容や価格などをわかりやすく開示して、直に申し込めるフォームなども実装。その仕組みを流用して、Webで「電子契約」と検索した時、WAN-Signが上位に紹介されるようなSEO対策も施しました。さらに、WAN-SignをプレゼンするリアルなセミナーもWebで集客して企画開催。こうした施策を自分で考えて実行していくのは、とても面白かったのですが、リリースしてしばらくはまったく売り上げに結びつかなくて……。

吉田 恵美 吉田 恵美

大川

あの時は少し焦りましたね(笑)。問題を分析すると、Webから商談を獲得しても、営業担当者がWAN-Signの価値を伝えきれず成約を逃していた。そこで、営業部門に働きかけてメンバーを選抜し、彼らにWAN-Signの事を徹底的に伝えて、提案方法を身につけてもらったんです。それが奏功して、どんどん結果が出るようになってユーザーが拡大。そして、1年ほど経つとAPIやSAMLといったシステム連携などの新しい課題が生まれてきて、それに対応できるメンバーとして福場さんと吉田さんにチームに加わっていただきました。

福場

私はSEとしてキャリアを積み、2020年からこちらのチームに参加しました。WAN-Signは電子契約・契約管理サービスなので、導入し活用するには、その前段階である契約書の合意や社内承認、あるいは契約後のデータの活用など、お客様の契約前後を含めた運用の中に組み込んで、必要に応じてシステム連携させる必要があるんですね。私はそれをコンサルティングするポジションを託され、当社として過去に前例がないなか、お客様への提案活動に奮闘しています。

大川

福場さんは、社内にもお客様にも、技術的に難しいことをわかりやすく説明できる力をお持ちですよね。私は技術に疎いのでとても助かっていますし、尊敬も込めて「福場先生」とお呼びしています(笑)。

福場 貴 福場 貴

【4人の役割】

4人の役割 4人の役割
  • 上記メンバーは、各チームメンバーの
    一部です。
    他、システムチームと業務設計チームがあります。

Theme 03

WAN-Signは急拡大中。ここで得たビジネスノウハウを社内に横展開したい

WAN-Signは急拡大中。ここで得たビジネスノウハウを社内に横展開したい

吉田

私は福場さんに少し遅れてこのチームに入りましたが、実は育休明けだったんです。まだ小さな子供を抱えて育児と両立している私のような社員にも、新サービスを拡大させるという重要な仕事に就かせてもらえる。私自身、経験のない新しいことに挑戦していくのが好きで、育休前から注目していたWAN-Signに関われることになって、とてもテンションが上がりましたね。

梅木

吉田さんは本当に知識の吸収が早く、お客様からの問い合わせにいつも的確に対応してくれるので、いつも頼りにしています。

吉田

ありがとうございます(笑)。いま、WAN-Signは毎月のように新しい機能を追加しています。それをすぐにWebサイト上のマニュアル情報に反映させて、お客様からの質問や疑問にお応えしていくことが私の役割。WAN-Signの評判はとても良くて、「導入を検討したいので詳しい話を聞かせてほしい」というお客様の声を直に聞くと、モチベーションがいっそう上がりますね。

福場

私もお客様と接する機会が多いのですが、WAN-Signの価値を認めていただき、お客様のほうから「社内のシステムとこう連携できないか」という相談をいただけた時はうれしいです。今後は、導入時の提案だけではなく、導入後にWAN-Signをもっと使いこなしてもらえるよう、能動的にお客様へ利活用の促進を行う、いわゆる「カスタマーサクセス」にも力を入れていきたい。このカスタマーサクセスも自分に任せてもらっているので、いろいろと考えて仕掛けていきたいと思っています。

吉田

私もいまはお客様からの問い合わせ対応が業務の中心ですが、サイトを見れば疑問や質問がすべて解決できるように情報を充実させ、Web上だけでお客様サポートを完結できるようにしたいですね。そして空いた時間を、サービスをさらに向上させるための課題の解決にあてたい。ここは、やりたいことにチャレンジさせてもらえる環境なので、自分からもっともっと仕事を面白くしていきたいです。

梅木

WAN-Signはいま大手企業を中心にお客様が急拡大しています。事業は当初の計画以上に伸びていて、マーケティングに投資できる予算も増えている。これからテレビCMも放映する検討をしているんですよね。社長自ら「会社の認知度を高めるためには、こうした思い切ったプロモーションも必要だ」と発信されたのですが、私も大胆に攻めていきたいですね。

吉田

このテレビCMもそうですが、WAN-SignはこれまでのNXワンビシアーカイブズにはなかったマーケティングやパートナー企業とのアライアンスなどに次々と挑戦し、成果を上げています。WAN-Signを大きく成功させて電子契約のスタンダードにすることはもちろん、ここで確立したビジネスノウハウを社内の他の事業にも横展開し、会社全体を大きく進化させていきたい。DXで社会が大きく変わろうとしているいま、NXワンビシアーカイブズが培ってきたデータ・ソリューションと、デジタル技術をどうかけ合わせれば、新しい価値が生まれるのか。いままでにない発想がいっそう求められていくと思いますので、これから入社される若い方にも大いに期待したいですね。

WAN-Signプロジェクト座談会の様子

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